第110回 · 実践 問281 · 薬剤
65歳男性。身長165cm、体重60kg。膵臓がんと診断され、治癒切除が不能と判断された。化学療法としてGnP療法(ゲムシタビン・nab-パクリタキセル併用療法)で治療を行うことになった。(処方1)アブラキサン点滴静注用(パクリタキセル注射剤(アルブミン懸濁型)、生理食塩液で懸濁) 点滴時間30分 用量125mg/m² Day1・Day8・Day15に投与。(処方2)ゲムシタビン点滴静注用(生理食塩液で溶解) 点滴時間30分 用量1,000mg/m² Day1・Day8・Day15に投与。 処方1の薬剤に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 1有効成分とアルブミンを可逆的に結合することによって、血中で速やかに崩壊するナノ粒子とした。
- 2腫瘍組織への集積性を高めるために、有効成分を生分解性高分子でマイクロカプセル化した。
- 3有効成分とアルブミンを共有結合することによって、血中滞留性を改善した。
- 4アルコールと界面活性剤の添加によって、有効成分の溶解性を改善した。
- 5アルブミンの添加により膠質浸透圧を調整することで、副作用である血管痛を軽減した。
解答と解説を見る
正解: 1
アブラキサンはパクリタキセルとヒトアルブミンを可逆的に結合させたナノ粒子製剤。血中で速やかに崩壊し有効成分を放出。クレモホール不要で過敏症↓。答1。